アンジェラ・ビール(Angela Beal)
獣医学博士

アンジェラ・ビール医師はオハイオ州、コロンバスの獣医師です。記事の執筆を通して、効率的でストレスの少ない診療所運営を目指し、獣医師が充実した人生を送るためのサポートをすることを生きがいとしています。アンジェラ医師は、開業医と学界での経験を有し、2020年以降、獣医療に特化した執筆と編集会社、Rumpus Writing and Editingに常勤しています。Rumpusの顧客には、獣医、マーケティング会社、国内企業、コンサルタント、数社の国際企業を含む業界パートナーが含まれます。詳細は、rumpuswriting.comでご覧ください。この記事の見解と意見は、執筆者のものであり、必ずしもThe VetiverseまたはIDEXXの見解を反映するものではありません。

データによりSDMAの重要性が浮き彫りに

アイデックス検査サービスで、100万件以上の患者(往診、再検査、麻酔前プロファイルなど、健康診断以外の目的で来院した患者)の血液化学検査プロファイルを調べた結果、SDMA(対称性ジメチルアルギニン)の上昇は3番目に多い異常所見であり、血液化学検査プロファイルの17%で見られることが明らかになりました。6一方で、通常はSDMAと同時に検査が行われるクレアチニンの上昇が異常所見として見られた化学分析プロファイルは、わずか8%でした。6

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健康診断にSDMAを取り入れるべき理由

ペットは病気になってもそれを私たちに伝えることができません。その当然かつ重要な理由から、健康診断のスクリーニング検査は獣医療において不可欠です。スクリーニング診断をすることで、健康上の問題の特定、健康状態の確認、ベースラインの確立などに役立ちます。

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SDMA検査:ペットの慢性腎臓病だけでなく他の疾患も検出

SDMAの価値は、慢性腎臓病(CKD)の早期発見だけにあると考えられがちです。しかし、SDMAが二次性の腎障害も検出できることから、腎障害を併発するような慢性腎臓病以外の疾患でも役立つことをご存知でしょうか?6 SDMAは、従来の腎臓検査項目より早い段階で上昇する腎臓バイオマーカーであり、腎機能低下の早期発見に役立ちます。1,2,5SDMAは食事や筋肉量などの交絡因子の影響をあまり受けないため、より信頼性の高い腎機能の検査であると言えます。3, 4

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